シーリングファン導入の理由は?
お話を伺ったひたちなか事業所長 国井学氏年々厳しくなる猛暑に備え、同事業所では早期から暑さ対策を検討。既にスポットクーラーや扇風機、空調服などを導入してきたが効果には限界があった。従業員は様々な作業を行うために工場内を常に行き来しており、所定の場所に居続けることはあまりないためだ。加えて 6 月からの熱中症対策義務化もあり、より効果的で全体を冷やせる仕組みが求められた。排熱ファンはじめ様々な設備を検討したものの、建屋改築が必要であるなどコスト面が問題となった。そんな折に出会ったのが大型シーリングファン「Smart Ceiling Fan 7.3」だった。
シーリングファン導入後の効果は?
効果はすぐに実感できたという。羽が生み出す風が涼しさを与えるのはもちろん、停滞し ていた熱気と湿気が一気に拡散、他の建屋と比べて気温も下がった。稼働直後から汗が乾き、 湿度による不快感も解消。結果、体調不良者は減り、空調服の出番もほとんどなくなった。 導入した大型シーリングファン「OT-Smart Ceiling Fan 7.3」は、1機で工業用扇風機約50 台分の風量を生み出す高効率モデル。リニア駆動のため消費電力は 1 機あたり※毎時約 1.1kW(約 40 円)と省エネ設計だ。風量調整も簡単で、作業エリアに合わせた柔軟な運用 が可能となった。
さらに冬季は逆回転により、天井にたまる暖気を拡散。乾燥による段ボールの罫割れ防止 にも効果が期待されている。
今では同社他事業所のみならず、同業メーカーの見学も増加し、それぞれ導入検討を進め ている。
暑さや寒さといった作業環境の課題に正面から取り組むことは、従業員の安全を守るだ けでなく、人材定着にもつながる。今回の導入は、段ボール業界全体の労働環境改善に向け た大きな一歩といえそうだ。
※OT Smart Ceiling Fan 7.3 2025 年 10 月現在の東京電力管内での目安